福島県いわき市の介護付き老人ホーム-住宅型・介護 併設の有料老人ホーム。ゆとりの空間と天然温泉 細やかなサービスと多彩な設備の介護併設の高齢者住宅

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お知らせ 〜感謝の郷だより〜

Date: 2019/03/12

お知らせ

認知症に向き合う −認知症の理解と接し方−接し方−

介護の現場ではユマニチュードの導入が進められており、高齢者への接し方、それも特に認知症の方に効果を出していると言われます。ユマニチュード(Humanitude)は、フランス語で「その人らしさ」を意味するケア技法で、ケアの対象となる人の「人間らしさ」を尊重し続けるということです。“見る” “触れる” “話す” “立つ”の4つの基本動作に働きかけること(知覚・感情・言語による包括的コミュニケーション)によって、言葉によるコミュニケーションが難しい人とポジティブな関係を築いていく手法です。

今回、東日本国際大学 健康福祉学部の志賀恵子 専任講師をお呼びし「認知症に向き合う −認知症の理解と接し方−」と題した勉強会を行ないました。

認知症は認知障がいの総称で、身体の病気による知的な機能の低下を指します。加齢に伴う健忘と、生活に及ぼす障がいの程度が違います。判断力が低下し、体験した出来事すべてを忘れてしまいます(エピソード記憶の障がい)。また、人の顔がわからなくなったり、時間の感覚がわからなくなります(見当識障がい、認知空間の障がい)。
はじめに、認知症の罹患率や認知症発症の原因となる疾患、軽度認知障害(MCI)の概要をおさらいし、認知症予防について深掘りしたうえで、ユマニチュードの技法を学びました。

画像は、腕を大きく後方に振り、足踏みをして「あいう・えおか・きくこ」と3つに区切りながら声を出しているところです。この動作を行うことで、認知機能が刺激されます。

その後、二人一組になってミニ演習を行ないました。
画像の筒を覗いているスタッフは認知症の高齢者役です。
視野がとても狭く、声をかけているスタッフがどこにいるかわかりません。声をかけるのと同時に身体に触れると、高齢者役のスタッフから「びっくりした」「怖い」との感想が聞かれました。

介護に“完璧”や“正解”はないかもしれませんが、ユマニチュードが重要なポイントとして挙げる“ご本人のレベルに応じたケアを本当に提供しているかどうか”は、良い指標になると思います。
とてもわかりやすい講義・演習で、スタッフも早速現場で実践していました。

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